介護士の仕事の内容は、どのような介護サービスに従事するかによって変わってきます。
例えば、訪問系介護サービスにおける介護士の仕事は、主に利用者の自宅に訪問して、生活の介護や身体介護を行うというものです。具体的には、料理や掃除、洗濯といった家事や、買い物代行と呼ばれる生活用品の買い出し、利用者の食事や入浴、排泄などの身体介助が中心となります。
1日に1軒だけに滞在するというケースはあまりなく、数件を回って複数の利用者に対してサービスを提供するというのが一般的です。移動手段は、公共交通機関を利用することもありますが、多くの場合は車やバイク、自転車といった小回りの利く方法を用います。
なお、訪問介護において提供するサービスは、介護士が自分で一からその内容を考えるわけではありません。基本的にはケアマネージャーが毎月作成するケアプランに基づいて行います。
また、訪問時には、単に介護サービスを実施するだけでなく、利用者の状況をチェックしたり、行った介護の業務の内容をきちんと記録して、ケアマネージャーに報告しなければなりません。
勤務時間は日中だけであるケースが多いのですが、朝早くから夕方まで作業と移動を繰り返すという慌ただしい日々を送ることになりますので、心身ともにそれなりに負荷のかかる仕事であると考えておく必要があります。そのため、長く続けるためには、ワークライフバランスを良好に保ち、適度にリフレッシュするように努めると良いでしょう。