地域密着型介護サービスは少子高齢化が深刻化している日本において、要介護度の高い高齢者や認知症患者に向けて2006年4月に提唱されました。地域に根差したキメ細かい対応を目的としており、「対象者は要介護認定を受けた高齢者で、なおかつ地域密着型介護サービスを提供する事業所と同じ市区町村に住民票がある事」という条件が設けられています。
住み慣れた地元で顔なじみの介護士にお世話をしてもらえる事で、高齢者の安心感を高めるのも大きな狙いです。具体的な仕事内容としては生活支援や身体機能維持など、介護の基本的な役割を担います。
地域密着型介護サービスの特徴は、利用者の希望や要介護度に合わせて10種類のサービスが提供されている点です。具体的には、小規模多機能型居宅介護やグループホーム、夜間対応型訪問介護などがあります。
これらの介護サービスは「通所サービス」「訪問サービス」「施設サービス」「複合サービス」という4つのカテゴリーに大別されます。
一口に介護と言えど、必要となる知識やスキルはそれぞれの介護スタイルによって細かく異なります。例えば身体が不自由なのか認知症患者なのかの一点をとっても、介護士が提供するべきサービスの質は大きく異なるでしょう。
日本では地域密着型介護サービスの整備が進められており、利用者からの需要も高まっていくと予想されています。現役介護士あるいは介護士志望としてできることは、各サービスの違いや目的をしっかり理解した上で求められるスキルや知識を身に付けていく姿勢であると言えるでしょう。